AdTest

2016年4月11日月曜日

【NHKあさイチ】その会話・言葉遣いは逆効果!?:認知症の家族への対処方法

本日(4月11日)の「NHKのあさイチ」で
認知症のひと(家族)への対応として
『会話で相手を否定していることへの注意』
という話題でした。

「認知症の症状」がある日突然、
家族や知り合いに表われるかもしれません。

誰もが他人事ではなくなるこのご時世。
ヘルパーさんたちをアテにできるとも限らない
のがこのご時世です。

というわけで、メモしました。

・ついつい、キツい言い方になってしまう
・相手の言い方を否定する形になっているのでは?

・「否定」しない代わりにこうすればよい
・相手に話しかけるときは「触りながら話す」

・認知症を悪化させない方法は?

・お悩み1「上手く会話できる自信がない」
・お悩み2
 「積年の“複雑な思い”がある相手を介護するのが」
・お悩み3「外へ出かけてしまうひとをどうすればよいか?」
・お悩み4「死んでいるひとの話題がのぼったらどうすればよい?」

という題材で話を勧めていきます。




認知症の相手に対する大切なことは
「コミュニケーション」をとることです。

時折記憶が混乱して、おかしな会話になりますが、
その時も怒らず、別の話題に展開するなどをするのが
テクニックなのだそうです。


・ついつい、キツい言い方になってしまう

認知症のひとを相手にすると、
同じことを何度も訊いてきたりします。
相手が悪いことをしているわけではないとわかっていても、
100回も200回も毎日同じような会話をしていたら
ついつい、言葉遣いもキツくなってしまうものです。

頭では同じ事を100回訊かれても200回訊かれても
穏やかに会話を返してあげることが大切とわかっていても
なかなかできない物ですよね。

とくに身内のひとなら苛立たしさも倍増してしまうわけです。

・相手の言い方を否定する形になっているのでは?

番組内では、モデルとなった方は
介護する方(娘さん)が介護されている方(お母様)との
会話で30秒~1分間に1度の割合で否定した言葉を
返すというやりとりになっていました。

否定されまくっては、認知症であってもなくても
やはり辛いものでしょう。

おそらく、会話をしている方たちも半分は
無意識だとは思いますが、
これはなかなか大きな問題に思えます。

モデルケースでは
普通の会話よりも、会話中に
【否定】と【命令形】が多く会話に上っている。
と言うデータでした。

否定や命令を多くすると相手にストレスを
与えてしまうということです。
逆に、相手に良い会話をすることで相手の
ストレスを減らすということにもなります。

・「否定」しない代わりにこうすればよい

【ユマニチュード】という言葉があります。
話す、見る、触れる
というコミュニケーションによるケア方法があります。

会話を増やすことで良い関係が築けるというのです。

ポイント:
 話す際、「否定・命令はNG」⇒
 どうしても「あれダメ」「こうしろ」などと、
 否定や命令が多くなってしまいますが
 それをできるだけ避けるようにする必要があります。

やりかた:
 絶対に否定しない。別の話題に展開する。

例)今何時?と訊かれたら「○時○分」とだけ答えず、
「○時だからお茶にしましょうか~」と話題を拡げる。
相手の好きな物と関連して
“一緒に”お茶の支度をする。などのアクションを行う。

※否定の代わりに「話をそらす」のがポイントらしいです。

※※本心から相手を肯定できない場合は、
 口先だけで言うだけでも効果が有ります。

・相手に話しかけるときは「触りながら話す」

その時、

準備;『介護する相手』の好きな物・昔好きだったものを知っておく。

ポイント1:相手にはポジティブな言葉を心がける
ポイント2:相手との顔の距離は20センチくらいに近くで視線を合わせる。
 その際は05秒以上みること
ポイント3:触れながら会話を行う。⇒背中や肩に軽く触れる。
 その際、相手を怖がらせたり、掴むのはダメ。
ポイント4:相手が「うっかり」をやってしまっても責めたり否定しないで、
 相手の「うっかり」をフォローするような別の話題に変える。

そのことによって、介護者(お母様)の方は
記憶の混乱がおこることなく、普通に会話をする
ことができました。
また、普段は危なくてできないことも通常どおりに
行うこと、作業してもらうことができました。


・認知症を悪化させない方法は?

よく、認知症のひとでも自分で作業させると良い。
という話がありますよね。
やはり身体を動かさせるのが良いそうです。

高さの低い家具を使い、つかまり歩きや
家事などの様々な作業をさせることにより、
認知症の症状が軽くなる・改善するという
効果が有るようです。


また、番組の最後に
「お悩みFAX」によるQ&Aのコーナーがあるのですが、
そこで寄せられていた質問も有意義だと思ったので
こちらもメモしました。

・お悩み1「上手くポシティブな会話できる自信がない」

できないなら、考えすぎず「諦める」こともポイント。
「こうしなきゃダメ」と自分を追い込まず、
できるところからやってみること。

・お悩み2
 「積年の“複雑な思い”がある相手を介護するのが」

今までとちがうひと。と思いなおし、こちらが折れてあげる。
こちらから手を差し伸べてあげると、
相手も受け入れてくれるかもしれません。

・お悩み3「外へ出かけてしまうひとをどうすればよいか?」

介護者が外へ出ようとしてしまうなら、
(自宅を自宅と認識できず、別の所へ「帰宅」しようとする等)
否定したりせず、話をはぐらかせて
別の作業に没頭させることで、「帰宅する気」をそらせる

・お悩み4「死んでいるひとの話題がのぼったらどうすればよい?」

否定したり、「そのひとはもう亡くなっている」ということは言わず、
別の話題に差し替える。

・日ごろから知識を蓄えて、いざという時に備えませんか?

介護・病気・天災その他諸々、不慮の事故というのは
突然起きると言われます。

こういった番組を見聞きすることで知識を得ることが
いざ、「認知症の家族・知り合い」に
対応することになっても慌てず対処できるという事に
つながると思うのです。
一方で、認知症に限りませんが、ケア方法などは
日々新しい情報や医学知識、知っておいた方が
便利な方法などができています。

たまにはこういった話題や情報などに
興味をもってみるのもいかがでしょうか?


AdTest2