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2016年5月21日土曜日

魂は不変?あの世の存在を信じますか?:科学的・脳神経学的に検証【5/20のNHKから】

「あの世」は存在すると思いますか?
人間(生物)は死ねばモノになるのでしょうか?

「5/20」にNHKで
「モーガン・フリーマン 時空を超えて」という番組が
放映されていたのですが、
この「あの世~魂の存在」を科学・生物学・脳神経学の見地から研究する。
とい番組内容でした。

前回「パラレルワールド」の題材でメモしましたが、
今回も気になったので、メモしてみました。

・あの世への旅立ち
→臨死体験をすると「別世界」にいく?
・臨死体験と疑似体験はちがう

・魂は不滅→「意識=魂」とは何?
・意識は無くても脳は動く→脳神経学から「意識」を調査

・「唯物論」⇒ヒトは死んだら物になる
・「粒子説」⇒魂は死後も生きている?
・脳を機械に移植する⇒自分のコピーも創り出せる

といったテーマでメモしております。

ちなみに前回の「パラレルワールド」のメモは
こちらへどうぞ。

「死んだあと黄泉返るには?」のメモは
こちらへどうぞ。


宇宙からの重力波発見に関する宇宙好きな方は
こちら

地球や太陽が消滅したあとの人類や宇宙航行がきになる方は
こちらどうぞ。


「将来的に【雄】は不要?有性生殖は将来なくなる?」については
こちらへどうぞ





・あの世への旅立ち
→臨死体験をすると「別世界」にいく?

脳神経外科医のエベン・アレグザンダー氏は
髄膜炎から脳死状態になってしまったそうです。

細菌性髄膜炎にかかると
脳のほとんどが死滅する=ほとんど人間が死んだ状態になる
つまり、
脳の表面が全て膿に侵され
脳細胞のエネルギー源であるブドウ等が細菌に消費され、
大脳皮質が麻痺してしまったのだそうです。

脳死に近い状態から、
幸いにも氏は7日後昏睡から醒め一ヶ月後に回復しましたが。
昏睡状態の時の状態を話しています。

見えるものが全てがくすんでいて薄暗い、
土の中のようなところに永い間いた。記憶も言語も失われていた。

ある時、光のようなものが現れ醜く不吉な光景をけしてくれた。
次に自分の身体の感覚は無かったが、
美しい蝶の一部になっている気がした

やがて、氏が「コア」と呼んでいる世界に出た。
宇宙のようなそこには私たちが「神」と呼んでいるものであり、
その宇宙の大きな部分を占めているものは「愛」だと感じた。
ということです。

何か超越的な物が存在すると語っています。が、
(番組作成時での)科学はそれをまだ証明できていません。
それどころか、氏によれば、
この体験を神経科学的に説明するのは不可能だと結論付けています。

ですが、
臨死体験をしたひとの多くが、これと同じような証言をしているそうです。

・臨死体験と疑似体験はちがう

精神科医のブルース・グレイソン氏も
1000件以上の臨死体験を調査してきて同じようなことを聴いていると語ります。

○深い安らぎ
○安堵感
○肉体からの離脱
○まぶしい光(暖かさと無条件の愛)
○あきらかに人間とちがう存在に会う(神とよぶひともいる。)
○神かどうかはともかく、全存在といえる存在に出会う

という症状が語られるのだそうです。

ちなみに科学的に同じような状態を作り出す(人為的に気絶させる)と、
同じように離脱感や光は感じるようですが、
神聖な存在との出逢いや、今は亡き人との出会いは体験していない
という結果だったそうです。

・魂は不滅→「意識=魂」とは何?

死後の世界の前に、そもそも「意識≒魂」とは何か?という問題が出てきます。

麻酔科医兼アリゾナ州意識研究センター所長のスチュワート・ハメロフ氏によると、
麻酔をかけた時、意識は無いが脳は活動しているそうです。
(何故そういう状態なのかは解明されていない?)
「意識とは何か」について
物理学者ロジャー。ベンローズ氏と共同研究を行いました。

一般的に脳はニューロンの集合体と言われています。
一つのニューロンが活動すると周りのニューロンにも作用すると言われていました。

ですが、ある時点で反応の合ったものが、離れた場所に影響することがあるのでは?
ということが取り出されています。
人間の脳は宇宙の構成成分と同じような物でできているのではないかと氏は考えています。
これが「量子もつれ」という考え方だそうです。

患者などが脳死などによると脳の中の情報をもった
「量子」が外に散らばり情報源となって外部へ拡散します。
脳死などから回復すると「量子」が体内に戻ってくるのではないか。という説です。

「20年ほど前にできた我々の説を根本的に否定したひとは今もいません」
と、氏は語ります。
実際に、大腸の血流が止まった脳死状態の患者の脳は、
ニューロンの活発な活動が認められたそうです。

・意識は無くても脳は動く→脳神経学から「意識」を調査

上記と重複しますが、
人は眠りに落ちると意識がなくなりますが、
意識がなくなっても脳は活発しているようです。

脳神経科学者のジュリオ・トノーニ氏は意識の謎を研究しています。
氏によると、
「夢を見ない眠りにつく≒
意識が無くなってもニューロンは眼が冷めていると同じように
活発な状態になります。」

氏によると、脳に独特の活動パターンがあるといいます。
それを測定することで様々なパターンと特徴を関連付けることができるそうです。
とはいえ、それを突きとめるのは簡単ではありません。

経頭蓋磁気刺激法」という検査方法を考案しで、脳がどう変化するのかを調べました。
意識を失った頭の中を神経科学方法的に調査しました。
脳にごく弱い電気を流すことにより、
大脳皮質が電流にどう反応するかを安全に調べます。

結果としては、「意識が有る時」と「ない時(眠っている時)」の結果は違いました。
眠っている状態では、脳は他の場所と情報を共有することがなかったようです。

眠りに入ると、脳内での会話が行われなくなる

脳内で会話ができなくなると意識がなくなった状態になる(眠る)

という説です。

とはいえ、「意識」が生み出される情報についてはまだ解明されていません。
意識を生みだせるのは「正しい複雑さ」であり、大脳皮質はそれができる。と、
氏は語っています。

・「唯物論」⇒ヒトは死んだら物になる

1907年アメリカの医師ダンカン・マクドゥーガル博士の研究では
魂の重さは21グラムだといわれています。

生物学者・工学者のクリスト・コッホ氏は
魂をみつけた、と語ります。

脳のニューロン自体に意識はありません。が、
意識とは膨大な数(およそ1000億個)のニューロンが
ネットワークを産み、活動を起こすことで生まれる、
そこから魂が生まれ、様々な感情ができるのだ。と言います。

魂は脳が生み出すもので常に変化する。
現実に年をとれば肉体も性格も変わる。
よって、「永遠に生きる魂」はなく、
肉体が死んでニューロンが動かなくなれば魂も消える。
魂が長く生きるということはありえない。
唯物論

・「粒子説」⇒魂は死後も生きている?

一方で、認知科学者ダグラス・ホフスタッター氏によれば
魂は死んだ瞬間に消えるものではないそうです。

微粒子があり、「魂」がその中に存在しているという仮説があります。

人間は周りの世界をモデル化し、そのイメージで生きています。
と、氏は語ります。

「周りの世界の地図」を心の中に作ることは色々な生物が行っている。
人間も周りの世界や“自分”への概念まで自分の中の「地図」に作っています。
それが「精神のフィードバックグループ」だと考えています。

魂が自己認識の産物だとすれば、他の生物にも大小の魂がある、という考えです。
そこでは知能が高いほど魂も大きくなるという考え方になります。

魂は人間特有か、生物にあるものなのか、という疑問が出てきます。

「人間の魂は肉体に勝り、肉体は魂の入れ物にすぎない」という
宗教と違い、
多くの科学者が「魂は脳のネットワークにすぎない」と考えているようです。

・脳を機械に移植する⇒自分のコピーも創り出せる

神経工学者のスティーヴ・ポッター氏は
実際のニューロン(ラットの脳)をつかい、
半分が生きた細胞、半分が機械の脳を作れないかと研究しているようです。

ニューロン同士の会話(電気信号)を読みとるのですが、
「会話」をする際にカルシウムが放射されるので、
カルシウムに反応する色素を使う事で、どんな信号かがわかるようです。

氏によると、このニューロンを応用すれば、
機械などに組み込んで人間に近い意識を生み出すことも可能だと言います。

人口の脳に単純な意識をもたせるのは可能だろう。と言います。
氏が目指しているのは人間の意識の完全なコピーです。
とはいえ、(番組作成時の)現在はまだ方法が見つかっていないようです

それが可能になれば「私の完全なコピー」が可能だということになります。

一方で、
認知科学者のホフスタッター氏によると
個人の意識というのは独自のものだけではなく、
影響をうけたひとたちの思考が混ざり合ってできていると言います。

故人の遺したものをもとに影響を受けたり、思い出に残ることが
永遠の命ではないか、という説もありました。




・最後に

死後の世界がどうなるか、「意識」も含めて
科学者によっても意見はまちまちで、まだまだ研究課題のようです。

「唯物論」
「臨死体験からのあの世論」
「量子エネルギー論」

など番組だけでも色々ありましたが、解明されるのはいつでしょうか。

解明された時、それをきいたひとたちは
「知ってよかった」と思うか「知らなければよかった」と思うか、
はたして如何なるのでしょうね。

あと余談ですが;
この番組が何年前に作成されたものか、
調査不足により定かではないのですが(すみません)
ひょっとしたら、「脳の機械移植+コピー化」については番組作成時よりも
もう少しすすんで、脳細胞を基にした機械などが
複雑な意識を持つようになってきているかもしれませんね。
(↑適当なので信じないでください↑)
ネット上でもAIとか人工無能なんてのもちょこちょこ見かけるようになりましたし。

そのうち、昔のSF映画に良く出ていた「脳だけ移植した機械製の悪役」
なんてのもお茶の間を席巻するようになる!?…カモシレマセン。
(その場合外見が「ロボット丸出し」ということは無いでしょうけれど)


ちなみに前回の「パラレルワールド」のメモは
こちらへどうぞ。

「死んだあと黄泉返るには?」のメモは
こちらへどうぞ。


宇宙からの重力波発見に関する宇宙好きな方は
こちら

地球や太陽が消滅したあとの人類や宇宙航行が気になる方は
こちらへどうぞ。

「将来的に【雄】は不要?有性生殖は将来なくなる?」については
こちらへどうぞ


AIだよ。機械だよ。人間みたいな「倫理」は必要なのか?
と、SFみたいなことをフッと思った方はこちらへ


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