(ひょっとしたら再放送かもしれませんが)
モーガン・フリーマンさんがMCを勤めている科学番組で、
「人間は不老不死になれるのか」
「神の声(神託)とはどういうものか」
などを、科学的に研究されているサイエンス番組です。
生物学・物理学・脳科学などの分野から研究されていて、
科学好き、不思議好きの方から雑学好きの方まで
知的好奇心を刺激されて面白いと思います。
それで、先日13日の番組では
「パラレルワールドは存在するのか」についてでした。
物理学と宇宙工学的な観点からのアプローチが
紹介されていました。
ということで、個人的に面白かったので
番組内容をメモしました。
・パラレルワールドは存在する?
・原子配列としての同形態→統計学的な見方
・量子力学→確率論での証明
・では「私の分身」はどこにいる?
・同じような銀河があちこちに同時に存在する可能性とは?
・反物質とは
・「もうひとりの自分に出会うと?」
→「もうひとりの自分」が反物質だった場合は
・我々の宇宙はある日突然終わる?
→我々の住んでいる「宇宙」は別の銀河から生まれた?
・ダークマタ―→「宇宙の中心」はどこだ?
・パラレルワールドは貴方の近くに在るかもしれない
という内容をメモしていきます。
少々長くなりましたが、お付き合いくださいませ。
ちなみに「魂(死後の世界)」についての番組内容は
こちらにメモしています。
「死んだあとに黄泉返る方法」については
こちらにメモしています。
・パラレルワールドは存在する?
パラレルワールドとはSFなどでは有名ですよね。
平行世界とか、可能世界とも呼ばれ、多数の「IF」のある世界とされてます。
その「おとぎ話」が現実でも存在しうるのだと、最近では言われています。
昨今では「宇宙」という存在はひとつではない、と言われています。
(多元宇宙論といわれます)
すべて自分と同じような存在がいて、同じような地球が有り、
それが銀河中にたくさんあるという考え方です。
物理学者のマックス・テグマーク氏によると
全てのひとには自分のコピーのような存在が居て、
それがあちらこちらに存在していると考えられています。
理論的には宇宙は巨大であるだけでなく
四方八方に向けて無限に広がっていると考えられているそうです。
統計学的にいえば、その「コピーのような存在」が膨大にあるというのです。
・原子配列としての同形態→統計学的な見方
我々の肉体はたくさんの原子でできていますが、
その原子の配列が同じような存在=自分そっくりなもの
(外見だけでなく中身も同じようなもの)が、
統計学的には(理論上?)無数に存在すると考えられます。
ただし、宇宙はとてつもなく広く、現在でも膨張しているため、
我々が、別の宇宙にいる「同じ存在」に出会う可能性は低いというわけです。
そして、
その「会えない場所にいる自分」が、
イコール、
「パラレルワールドの自分」
ということだといえるそうです。・量子力学→確率論での証明
一方、遠い宇宙だけではなく、
身近+ミクロなテーマでの説明もできるそうです。
量子力学というのがあります。
「もの」というのは粒子でできているという考え方です。
理論物理学者のエルヴィン・シュレーテインガー氏によると
電子のようにミクロな粒子は複数の場所に同時に存在し、
複数の粒子が同時に同じ場所に存在することが可能だと言います。
ですが、誰かがそれをみた瞬間にひとつのものとして
固定されるのだというのです。
つまり、「誰か」が「それ」を見る(観察・測定)までは
Aという物質だったりBという物質にもなるということです。
測定された瞬間にその粒子が「A」に固定されるというのですが、
物理学者のフランク・ティプラー氏によると、
その「A」となった粒子が消えることなく、
別の世界では「B」となって、別の次元で存在しているだろう。と
考えるわけです。
私たちという存在も多くの「私という分身」のひとつであり、
残りの分身がどこかにいるはずだ、というのです。
・では「私の分身」はどこにいる?
物理学者のフランク・ティプラー氏によると、
消えずに残った「分身(存在)」は別の次元にいるというのです。
例えば、「私A」と「私B」、「私C」という物が同じ時間に
同じように存在していると言います。
同様に「宇宙A」「宇宙B」「宇宙C」というものが同じところに
存在しているらしいのです。
宇宙A~C,私A~Cはたしかに存在するのですが、視ることができません。
(CGソフトなどでいう、「レイヤーの1枚」という感覚だそうです。)
その「宇宙」ではさまざまなパターンがあり、例えば、
別の銀河のもうひとつの地球では今も恐竜が生きているカモシレナイという
ことが考えられる、だそうです。
・同じような銀河があちこちに同時に存在する可能性とは?
物理学者アンドリュー・クリーランド氏は
希釈冷凍機という装置によって
氷点下272.15~ 273.13度の中で実験をおこないます。
「大きなもの」に対しての量子力学の法則を証明するため
シリコンに埋め込まれた小さな金属片に「粒子」をひとつずつ流しました。
すると、金属が粒子を「うけとり→流す」という動作をほぼ同時に行います。
金属に「ゼロ」と「1」の状態がほぼ同時に起こり、1秒間に60億回振動しました。
このことによると、これによって巨大な宇宙や銀河が同時に
同じような空間や状態に存在しうると証明されました。
この理論により、パラレルワールドの存在が取り出されるようになりました。
・反物質とは
「反物質」というものを耳にしたことが有ると思います。
理論物理学者ジョアン・ヒューエット女史の研究チームは
ふたつの物質をぶつからせ、壊れる過程を研究しているそうです。
ヒューエット女史によると
ある粒子と質量が同じで性質が逆の粒子を反粒子といい、
その粒子が集まった物質を「反物質」と言います。
「物質」の対極に存在するものが
「反物質」と呼ばれるものです。
パラレルワールドの研究が進むにつれて「反物質」というものが
物理学者の間でいわれるようになりました。
・「もうひとりの自分に出会うと?」
→「もうひとりの自分」が反物質だった場合は
物質と反物質が出会うと、
ぶつかりあって爆発・崩壊→消滅します。
(所要時間;1兆分の1秒→
但し、「反物質」の方が「物質」より崩壊時間がわずかに早い)
同様に消滅すると考えられそうです。
「反物質」はビックバン(←宇宙が誕生した時の)の際に
「物質」と同じ量存在しただろうと言われています。
では、我々が存在しているから「反物質」はもう存在していないのか?
と思えそうですが、
実際には「宇宙のどこかに存在していると考えられる」だそうです。
※物質と反物質が爆発しあって出来たものを「宇宙線」といいますが、、
2011年から「宇宙線」を探すミッションが、国際宇宙ステーションで行われているそうです。・我々の宇宙はある日突然終わる?
→我々の住んでいる「宇宙」は別の銀河から生まれた?
天文学者アンドレイ・リンデ氏によると
我々の宇宙がある日突然終わるというのです。
宇宙が「ビックバンによって作られた」と別の考え方で
「宇宙のインフレーション」という理論があるそうです。
小さかった宇宙(無秩序のエネルギー体)が、突然急激に膨張したというのです。
宇宙は延々に膨張していますが、リンデ氏の説では
その宇宙の中でも、また「別の宇宙」というものが生まれ、
膨張していくという考え方なのだそうです。
その「別の宇宙」がパラレルワールドであり、
新しく生まれた宇宙により、
既存の宇宙が壊される可能性もあると言うのです。
対して、物理学者ポール・スタインハート氏は
膨張はいずれ終わると言います。
膨張を終えた宇宙がそれぞれの性質をもつということです。
これも、宇宙という存在が複数同時に存在しているのですが、
宇宙の間には「プレーンワールド」という4次元の世界が膜になっていて、
宇宙と宇宙(3次元)をそれぞれ護っているというのです。
ビックバンは「はじまり」ではなく別次元の「衝突」ではないかと言われています。
・ダークマタ―→「宇宙の中心」はどこだ?
ダークマター(謎の物質)という物が有ります。
今も正体は解明されていませんが、
これは、巨大なブラックホールの中心ではないかと考えられています。
宇宙と宇宙を隔てている「膜」が合わさり、どちらかの膜の重力が大きくなると
一方の「膜」が引き寄せられます。(ピンで止めるような感じになる)
その「2つの銀河の合わせ目」がブラックホールではないかと言われています。
物理学者ニコデム・ポプラウスキ氏はブラックホールを研究しているひとです。
ブラックホールの、密度の高い部分を「中心点」と呼びます。
彼はアインシュタインの言う「時空の歪み」という観点から研究しています。
時空の歪みにより、時空だけではなく「ねじれ」という現象も起こると言われています。
ポプラウスキ氏が「ねじれ」を研究したところ、「事象の地平点」からねじれをおこり、
中の惑星がとても早く回転し、ブラックホールの中でもエネルギーなどは残ったまま、
ホワイトホールの方へ噴出されると考えられています。
ホワイトホールの先で新しい宇宙に、爆発的なエネルギーと惑星などが
放出され、新しい宇宙になるだろうと考えられるというのです。
→そのホワイトホール先が「宇宙の中心」ではないか?と考えられるそうです。
・パラレルワールドはあなたの近くに在るかもしれない?
ブラックホールは重力が強すぎるので、
原子レベルに分解される可能性もアリです。
なので、
パラレルワールドのむこうから何らかのメッセージが送られていても
気付いていないだけかもしれません。
とはいえ、何らかのエネルギーは残っています。
ポプラウスキ氏によると、「それがガンマ線になっているのでは?」
と考えられるそうです。
ひょっとしたら何らかの方法でその「情報」を読み解ければ
「あちらの宇宙」のメッセージをキャッチできるかもしれません。
最後に)
パラレルワールドはもう「絵空事」ではない、と
考えられてきています。
宇宙の存在がひとつではなく、
自分に似た存在があって、別の空間で別の生活を送っている
ということが考えられる世界なんて面白そうですよね。
ブラックホールのところでは時空やゆがみが出てきましたが、
物理学的には?時空が「柔らかいもの」だと喩えられているも驚きました。
重力で簡単に捻じ曲げられるというのも、不思議なものです。
(恥ずかしながら、物理学的な「時間」に対する感覚がまだ掴み切れていません)
世の中には「自分そっくりなひとが3人はいる」と言います。
地球上で「3人」いるというなら、宇宙中をさがすと果して
何人~何百人いるのか、気になるところではあります。
(同じ顔がずらりと並んでいる所を想像すると、ちょっと怖い光景ですが…)
個人的にはパラレルワールドを数式で証明する、といいますか、
数式で証明できる(らしい)という方が驚きました。
(シュレンティンガーだか量子力学だかの方程式やらΔやらτが入っている数式自体が、